「大きい荷物を運びたい」「気軽に引っ越しをすませたい」と思ったことはありませんか?そんな時に便利なのが軽トラックです。(以下:軽トラ)しかし、軽トラを含めた自動車には、積載量や、高さ制限があります。軽トラで荷物を運ぶ時の制限や注意点、定められた法律を確認していきます。
Contents
軽トラ荷物を運ぶメリットとは?
軽トラは、業者に頼らなくても大きな荷物を運べます。まずは、メリットとデメリットに注目してみましょう。
メリット
普通自動車免許で運転できる点は、大きなメリットです。軽トラは軽自動車に分類されます。大型トラックなどと違い、普通自動車免許があれば運転可能です。そのため、特殊な免許などがなくても使用できます。レンタルする場合は、レンタカー屋での手続きが必要ですが、運転は問題なくできます。
また、一人暮らし程度の引っ越しなら可能なほど積載量があり、小回りがきく、荷物を積み込みやすいといった点も大きなメリットだといえるでしょう。
デメリット
悪天候時にカバーや幌がないと荷物が濡れる点はデメリットだといえます。軽トラをレンタルした際、荷台がむき出しのものを借りたとします。その場合、天気が良い日は問題なく運べるのですが、悪天候に見舞われてしまえば、荷物が濡れてしまいます。レンタルする際は幌やカバーが付属しているものが良いでしょう。
また軽トラへの荷物の積み方にはコツがあります。ただ、おもむろに詰め込んではいけません。無理に詰め込み過ぎると、途中で崩れてきたり、荷物が落ちたりすれば、事故につながります。そのため、軽トラに関しての積載量や高さ制限などについての予備知識が必要です。
軽トラの積載量・高さ制限は?
思わぬ事故が起きないために、軽トラの積載量・高さ制限、幌などのカスタムなどについて確認してみましょう。自動車の積載物の大きさ・積載の方法は、道路交通法により決められています。
積載量
軽トラの積載量は、350kgまでと決まっています。この重さには、運転手や同乗者を含みませんので、運転手・同乗者を除いて350kgまで積載可能です。
高さ制限
高さは地面から2.5m以内に収める必要があります。
軽トラの積載物のサイズ・積載方法
道路交通法の「自動車の積載の制限及び 大型・中型免許取得の受験資格」が変わったことにより、長さと幅に関して一部改正されています。(令和4年5月13日より施行されています。)
・ 積載物の大きさ制限 (施行令・第22条第3号)
【長さについて】
施行前:自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたもの
施工後:自動車の長さにその長さの10分の2の長さを加えたもの
【幅について】
施行前:自動車の幅
施行後:自動車の幅にその幅の 10分の2の幅を加えた もの
・ 積載の方法の制限(施行令・第22条第4号)
【幅について】
施行前:自動車の車体の左右から はみ出さないこと
施行後:自動車の車体の左右から 自動車の幅の10分の1 の幅を超えてはみ出さないこと
以上のことが道路交通法で決められています。
積載ルールを頭に入れ、高さ制限、幌の取り付け方に気を付けましょう。しかし、時には大きな荷物を運ぶこともあります。幌を含め、決められた高さ制限を超えてしまう場合には、どうしたらよいのでしょうか?その場合は、「制限外積載許可申請書」の提出が必要です。
高さ制限(幌を含め)を超える場合は?
では、軽トラが高さ制限を超えてしまう場合は、どのような対策を施せばよいのでしょうか。
申請をしましょう
電柱や変圧器のように、切るのが難しい積載物を乗せて、高さ制限(幅や長さも)を超える場合申請が必要です。その申請書は、「制限外積載許可申請書」といいます。制限外積載許可申請書は、出発地の管轄の警察署に申請できます。警察行政手続サイトを通じて提出します。ただし、一部の県では、手続サイトではなく、リンクが貼られていますので確認してみましょう。制限外積載申請書のほか、設備外積載申請書、荷台乗車許可申請書の申請についても書かれています。
幌を外すことも!
幌は荷物を雨風から守る役割があります。普段から幌を付けている軽トラに乗っていたり、幌ありの軽トラをレンタルしたりすることも出てくるでしょう。できれば、幌の中に納まる量やサイズの荷物を運びたいところです。しかし、やむを得ない理由で、高さ制限を超えてしまう場合は、幌を外すことも考えておきましょう。幌にはいろいろな種類があり、中には重量があって取り外しが容易でないものもあります。大きな荷物や、軽トラの高さ制限を超える可能性がある場合は、幌のことも頭に入れておきましょう。
まとめ
今回は軽トラの積載量や高さ制限について解説してきました。軽トラは小回りが利いて、たくさんの荷物を運べる便利な車です。さらに幌が付いていれば、荷物が濡れたり落下したりすることなく運べます。しかし、軽トラは、道路交通法により、高さや幅・重量などが決められています。高さ制限を超えるときは、「制限外積載許可申請書」の申請や、場合によっては幌を外すことも必要です。軽トラを使い、大きな荷物を運ぶ際は、今回の記事を参考にして、事故のないようにしましょう。
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