軽トラには、小回りが利く・維持費が安い・アウトドアや趣味など幅広い用途に使えるというメリットがあります。
これまで軽トラは作業用の車というイメージが強かったものの、最近では軽トラをオシャレにカスタマイズしてプライベートで使う方が増えました。
中でも軽トラの用途を広げるために役立つオプションが、荷台ボックスです。
この記事では、軽トラの荷台ボックスの種類や選び方について詳しくまとめました。
軽トラに荷台ボックスなどを追加して利便性を向上させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
軽トラの荷台ボックスの役割とは?
軽トラの荷台ボックスとは、文字通り軽トラの荷台に乗せるコンテナのことを指します。
一般的な軽トラには長さ1,940mm、幅1,410mmの広い荷台があります。
荷台ボックスを置くことで、その荷台を有効活用しやすくなるのです。
その使い方は自由に決められますが、荷台ボックスには以下のような役割があります。
荷物を雨風から守る・盗難を予防する
軽トラの荷台に荷物をむき出しで置いておくと、走行中に落下したり駐車中に盗難被害にあったりする恐れがあります。
荷物を荷台ボックスに収納すれば荷物の落下や盗難を防ぐだけでなく、雨・雪で荷物が濡れてしまう心配もなくなるでしょう。
軽トラの用途によって荷台ボックスに収納するものは異なりますが、農業用の軽トラであれば農具や肥料などを保管できます。
荷物の劣化を防ぎ鮮度や品質を維持する
軽トラにそのまま荷物を置く場合、紫外線・排気ガス・雨風などさまざまなものの影響を受けて運搬中の荷物の品質が下がってしまう恐れがあります。
特に荷台に野菜を含む食品を置く場合には、移動中に食品の鮮度が落ちたり品質が下がってしまったりするでしょう。
軽トラの荷台ボックスは、荷物の鮮度・品質を維持するために役立つのです。
軽トラの荷台ボックスの使い方のアイデア
軽トラに荷台ボックスを設置すれば、次のような用途で軽トラを使いやすくなります。
工具や農具を収納して仕事に使う
鍵付きの荷台ボックスを購入すれば、盗難が心配な工具・農具も安心して軽トラに収納できます。
さらに雨に濡れてしまう心配もなくなるため、工具・農具の故障や劣化も防げるでしょう。
普段仕事に工具・農具を持っていく必要がある方でも、駐車スペースの環境が安全なら毎日道具を上げ下げせずに済みます。
趣味に活用する
軽トラは農作業や工事現場で使うものだというイメージを持つ方が多いですが、軽トラはアウトドアを楽しむ車としても活用しやすいです。
大きめの荷台ボックスを設置すれば、テント・バーベキューグッズ・折り畳み自転車・サーフボードなども収納できるでしょう。
プラベートで軽トラを使う方が増えた今、軽トラのカスタマイズが人気を集めています。
移動販売車として使う
軽トラで移動販売ビジネスをスタートすることもできます。
軽トラは維持費が安いため、ランニングコストを抑えて安定した営業を続けられるでしょう。
保冷機能を搭載した荷台ボックスを使えば、移動中・営業中に食品の鮮度と品質を保てます。
ただし、移動販売を始めるためには販売先での使用許可や開業届の提出など、事前に済ませておかなければいけない手続き・求められる資格が存在します。
軽トラの荷台ボックスの選び方
軽トラの荷台ボックスには多様な種類があり、用途に合わせて自分に適したものを選ばなければいけません。
軽トラの荷台ボックス選びでは、以下の要素をチェックしましょう。
- 荷台ボックスのサイズ
- 荷台ボックスの素材
- 荷台ボックスの機能
- 荷台ボックスのカラー・デザイン
一つひとつの要素を自分の用途にあてはめてみて、使いやすい荷台ボックスを探してください。
荷台ボックスのサイズで選ぶ
軽トラの荷台ボックスには、工具箱のようなコンパクトサイズのものから、軽トラの荷台と同じサイズの大型なものまで用意されています。
自分で持ち運べるサイズの荷台ボックスは上げ下ろししやすく、軽トラの荷台同等のサイズの荷台ボックスには、大きな荷物も収納できます。
一般的には、大きなサイズの荷台ボックスは上げ下ろしを前提として使わず、軽トラに乗せたままになるケースが多いです。
荷台ボックスの中に収納するもののサイズ・荷台ボックスの持ち運びの有無を踏まえて、最適なサイズの荷台ボックスを考えてください。
荷台ボックスの素材で選ぶ
荷台ボックスは素材によって耐久性や見た目の印象が大きく異なります。
現在では、アルミ製・FRP製・ポリプロピレン製の荷台ボックスが多く流通しています。
アルミ製:軽量で耐久性が高い
アルミ製の荷台ボックスは軽量であり、錆びにくく耐久性が高いです。
金属製の工具などを入れても傷ついたり破損したりする可能性が低く、扱いやすいでしょう。
また、防水性も高いため、雨の中でもしっかり荷物を守り抜けます。
FRP製:軽量で強い
FRPは繊維強化プラスチックのことであり強くて軽い特性を持つため、さまざまな製品に活用されています。
アルミ製とにた特性を持ちますが、長期間直射日光にさらされ続けると、色が褪せるだけでなく強度が下がる可能性があります。
ポリプロピレン製:手頃な値段で購入できる
ポリプロピレンは汎用プラスチックの一種であり、PPと略されます。
加工しやすい・軽量で丈夫という特徴をもち、使い捨てのプラスチック容器などに活用されています。
一定の強度は保たれますが耐候性が低く、直射日光にさらされる時間が長いと数年で劣化する恐れがあるでしょう。
ただし、他の素材と比較して安価であるため、定期的に買い替える前提で購入すると良いです。
荷台ボックスの機能で選ぶ
荷台ボックスには、以下のような機能を持つ商品があります。用途に合わせて必要な機能を追加しましょう。
- 鍵付き荷台ボックス:盗難被害を予防
- 保冷機能付き荷台ボックス:長時間保冷状態を維持できるため熱中症対策に有効
- 固定機能付き荷台ボックス:荷台でボックスが動かないようにしっかり固定
特に普段から工具など価値があるものを軽トラで運ぶ方は、鍵付きの荷台ボックスを選ぶべきです。
荷台ボックスのカラーやデザインで選ぶ
「軽トラの荷台ボックスのカラーやデザインは気にしない」という考えもありますが、軽トラの外観が仕事のモチベーションに直結する方もいます。
仕事道具は毎日目にするものであるため、自分の好みに仕上げるべきです。
また、軽トラで商品を販売する・店舗付近に軽トラを駐車する場合、軽トラの外観がお店の印象を左右する可能性があるでしょう。
荷台ボックスの中には、木でできたもの・おしゃれなデザインのものも存在します。
好みのカラー・デザインの商品を探してみてください。
荷台ボックスを軽トラに固定する方法
荷台ボックスは軽トラにしっかり固定しなければいけません。
十分に固定されていない荷台ボックスは不安定であり、走行時に落下して事故の原因になる恐れがあるでしょう。
荷台ボックスの固定方法には以下の5種類が存在し、それぞれにメリット・デメリットがあります。
固定方法 | 強度 | メリット/デメリット |
---|---|---|
ボルト固定 | ◎ | 【メリット】 最も頑丈 【デメリット】 軽トラ・荷台ボックスの両方に穴を開ける |
Uボルト固定 | ◯ | 【メリット】 強度が高く比較的着脱も容易 【デメリット】 荷台ボックスに穴を開ける |
L字金具固定 | ◯ | 【メリット】 穴あけ不要で一定の強度を保てる 【デメリット】 重い荷物には不向き |
マグネット・両面テープ固定 | △ | 【メリット】 簡単に荷台ボックスを上げ下げできる 【デメリット】 高温で両面テープが剥がれる可能性がある |
ラッシングベルト固定 | △ | 【メリット】 工具不要で簡単に固定できる 【デメリット】 ベルトを頻繁に締める必要がある |
ここからは、荷台ボックスの固定方法について、より詳しく説明しましょう。
ボルト固定
ボルト固定は、荷台ボックスを軽トラに固定する手段の中で最も頑丈な方法です。
荷台に穴を開けてボルトとナットを使い、荷台ボックスを軽トラに固定します。
高い固定強度が維持でき盗難防止にもなるというメリットがありますが、荷台のみでなく軽トラにも穴を開けなければいけません。
また、取り外しにも手間がかかることから、滅多に上げ下ろししない荷台ボックス・重い工具や荷物を収納する荷台ボックスに適した固定方法です。
Uボルト固定
Uボルト固定では、荷台の側面(アオリ)を活用して荷台ボックスを固定します。
荷台に穴を開ける必要がなく強度が高いという点がメリットです。
荷台の側面に合わせてUボルトを用意し、Uボルトをアオリにかけて荷台ボックスと固定します。
アオリの形状によっては適用できない・アオリを活用するため荷台の端部分にしか固定できないというデメリットが存在します。
L字金具固定
荷台の側面またはアオリの内側にL字金具を取り付けて、荷台ボックスを固定する方法です。
荷台ボックス・軽トラの両方に穴を開けずに済む方法で、取り外しも比較的簡単です。
ただし、ボルト固定・Uボルト固定と比較して、強度が下がります。
そのため、重い荷物・大きな荷物を収納する荷台ボックスの固定には向きません。
マグネット・両面テープ固定
軽トラと荷台ボックスの両方に穴を開けず、簡単に取り外しができる固定方法です。
ボックスの底面と軽トラのボックス設置面に両面テープで強力マグネットを付け、荷台ボックスを固定します。
強度はボルトなどの金具を使わず、マグネットと両面テープのみで維持されることから、重い荷物の収納には不向きです。
また、夏の高温化で両面テープが剥がれてしまう可能性があります。
ラッシングベルト固定
耐荷重300kg以上のラッシングベルトを活用し、荷台のフックにベルトを通して荷台ボックスを固定します。
穴あけ不要・工具不要で簡単に荷台ボックスを軽トラに固定できる方法ですが、重い荷物を入れる荷台ボックスの固定には適しません。
また、ラッシングベルトは緩みがないように頻繁に締め直す必要があります。
ラッシングベルトは、長さ・幅・厚み・織り方・末端の金具の種類など、選択肢が豊富であるため、用途に合わせて使いやすい商品を選んでください。
軽トラの荷台ボックスの防犯対策
鍵付きの荷台ボックスを購入しても、荷台ボックスごと盗難被害に遭う可能性もあります。
特に持ち運びしやすいサイズ・取り外ししやすい固定方法で荷台ボックスを使う時には、荷台ボックスごと盗まれるリスクが高くなると考えてください。
荷台ボックスを盗まれないようにするためには、荷台ボックスと軽トラを固定する部分に自転車用のチェーンやロックワイヤーを活用すると良いです。
また、鍵付きではない荷台ボックスを使う場合は、別売りの南京錠などを自分で購入し、
荷台ボックスと荷台ボックスの中の荷物の両方を守れるようにしてください。
軽トラの荷台ボックスは手作りできる?代用できる?
軽トラの荷台ボックスを自分で作りたい・他の商品で代用したいと考える方もいます。
結論から言えば、軽トラの荷台ボックスを手作り・他の商品で代用することは可能です。
例えば、ベランダ用の収納ボックスやコンテナを軽トラの荷台ボックスにしても、大きな問題ではないでしょう。
ただし、本来の目的とは違った使い方になることから、軽トラの荷台ボックスと比較して安定性・耐久性は劣ります。
上手に固定できなかったという理由で、重大な事故が怒ってしまう可能性もあるでしょう。
このような理由から、軽トラの荷台ボックスは手作り・代用可能であるものの、専用の商品を使うべきです。
軽トラに荷台ボックスは、オンラインはもちろんホームセンターでも購入できます。
一度店頭で現物を確認してみてください。
まとめ
軽トラの荷台ボックスを活用すれば、荷物の落下を防ぐ・荷物が雨に濡れるのを防ぐ・荷物の盗難を防ぐなどの効果を得られます。
軽トラの荷台ボックスにはさまざまなサイズ・素材のものが用意されているため、自分の用途に合わせて荷台ボックス選びをしてください。
この記事を参考に、自分にぴったりの荷台ボックスはどのようなものか考えてみましょう。
また、荷台ボックスは正しいやり方で確実に固定しなければいけません。
荷台ボックスの固定が不十分な状態では、荷台ボックスが落下して事故の原因になる恐れがあるのです。
ボックスのサイズ・収納物の重さに合わせて、適切な方法で軽トラに荷台ボックスを固定してください。