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軽トラの荷台の積載量制限とは?最大積載量や超過しないための対策について

軽トラの荷台について深掘り!荷台に積める物のサイズについて解説!

軽トラは、コンパクトなボディと思えないほどに大容量の荷物を運ぶことができます。

カスタムすることで、プライベートはもちろん商業用としても活躍の場が期待できるので、年代を問わずに多くの方に利用されています。

便利に利用できる一方で、荷台に積むことができる最大積載量を把握しておかないと道路交通法違反や事故などのトラブルの原因になります。

ここでは、軽トラの荷台の積載量制限や、最大積載量の基準、積載荷物の重量を超過しないための対策について解説します。

軽トラの荷台のサイズと最大積載量制限

軽トラックは、トラックという名称ではありますが規格は軽自動車になります。

実際に法律上で決められているサイズは、以下のような寸法になります。

荷台サイズ

軽自動車は、車両の規格として車体の限界値が全長3,400㎜  × 全幅1,480㎜ × 全高2,000㎜以下と厳密に定められています。

そのため、荷台の大きさは全長3,400㎜  × 全幅1,480㎜ を超えることはありません。

一般的な荷台サイズ

荷台長1,940mm以下
荷台フロア長2,030mm以下
荷台の幅1,410mm以下
荷台の高さ285~290mm以下

荷台長とは、トラックの運転席の後部から荷台の幅のことを指し、荷台フロア長は実際に荷物を載せる床面の長さのことを指し、後部座席のキャビン部分から荷台後部までの長さのことを言います。

軽トラは、各メーカーにより荷台の寸法は異なりますが、前述の限界値の範囲の中で生産されています。

最大積載量と制限

軽トラは、荷台が開放的になっているので高さがある荷物も自由に荷台に載せて運搬することができます。

しかし、高さに関しては道路交通法で地上から2,500㎜以内と制限されています。

では、重量や積載可能な荷物の幅はどのくらいでしょうか?

軽トラの最大積載量

道路交通法における最大積載量は、車両ごとに定められた荷台に積むことができる荷物の重さのことを指します。

当然ながら車両の大きさによりそれぞれ異なり、一般的には以下のような計算式で求められます。

最大積載量 = 車両総重量 - (車両重量 + 乗車定員 × 55kg)

この式により求められた数字が最大積載量となりますが、軽トラの場合ではこの数式が適用されず、メーカーごとに異なる軽トラの大きさに関わらず一律で350kg以内と決められています。

【参考】道路通行車両の制限(内閣府)

荷物の長さや幅に制限はあるのか!?

軽トラの荷台に積むことができる高さや重量に関しては決まりがありますが、荷物の長さや幅にも決まりがあります。

従来では、積載物の長さは自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたものが積載可能で、幅に関しては車体の左右からはみださないこととされていました。

しかし、令和4年の改正後では積載物の長さは自動車の長さにその長さの10分の2の長さを加えたものが積載可能で、幅に関しては車体の左右の幅の10分の1の幅を超えてはみ出さないこととなっています。

規制が緩和されたことで、より幅広い荷物を運べるようになりましたが、前述の基準を超えて運搬すると違反になるので注意が必要です。

荷台に最大積載量の決まりがある理由

荷台に最大積載量の決まりがある理由

軽トラの荷台に最大積載量の決まりがある理由としては、安全に対する意識やリスク面に大きな関係があります。

事故の際の衝突衝撃が大きくなる

自動車などの乗り物が衝突した際の衝撃は、重量に比例し速度の2乗に比例すると言われています。

そのため、過積載をしてしまうと事故の際の衝撃がどんどん大きくなってしまいます。

衝撃が増すことで、事故の被害も拡大させることになるので、社会的な影響を受けることにつながり十分に注意が必要です。

走行時に不安定になる

最大積載量を超えて走行すると、車両のバランスを崩しやすい状態になる恐れがあります。

特に荷台に左右偏って荷物を載せた場合や、走行時に急カーブを曲がる際などでは過度の遠心力がかかり、カーブの外側に車体が持っていかれて車線を大きく逸脱して走行するなど危険な状態に陥ります。

また、高い位置に重たいものを載せてしまうと重心のバランスが崩れて、大きく不安定な状態になり危険です。

ブレーキしてからの静止距離が伸びる

軽自動車をはじめとして、全ての自動車のブレーキシステムは車体の積載量の制限重量に合わせて設計されています。

そのため、積載量の制限を超えて荷物を載せると、ブレーキを踏んでから止まるまでの制御距離が想定よりも長くなることがあります。

制御距離が長くなってしまうと、もしもの際に止まれずに事故に繋がります。

無理に止まろうとする事で、通常よりもブレーキに大きな負担がかかるので、そのままフットブレーキを連続的に使用するとブレーキが効かなくなるフェード現象の危険性が高くなるので注意しましょう。

走行時に落下物の危険性がある

軽トラの積載量の制限を超えて走行すると、単純に荷台から荷物が落ちる危険性が高くなります。

走行時に荷物が落下すると、後続車に危険を及ぼす恐れや歩行者などにも危害を加えることがあります。

荷物の落下は、道路交通法でも「転落積載物等防止措置義務違反」となり、荷物を落下させた時点で違反となります。

違反の際には、3か月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金、過失により落下物を発生させた場合は10万円以下の罰金が科せられます。

道路を保護する面でも重要である

一般的な道路や橋梁の強度は、車両制限令により通行車両の重量が25トン、軸重(車両の車軸にかかる重量)10トン、輪荷重(車両のひとつの車輪にかかる荷重)5トンまでと決められています。

積載量を超過した車両が過度に通過すると、路面にわだちを生じさせたり損傷タイミングを早めたりすることになります。

軽トラの荷台の積載量制限を超過すると罰則がある

軽トラの荷台の積載量制限を超過すると罰則がある

軽トラの最大積載量を超えて運転した場合には、ドライバーに対して以下のような罰則が科せられます。

積載量をオーバーした割合違反の点数違反反則金
5割未満1点25,000円
5割以上10割未満2点30,000円
10割以上3点35,000円

たかが積載量オーバーと思われるかもしれませんが、10割以上の反則を2回犯してしまうと免許停止になってしまいます。

また、事業所として軽トラを利用していた場合に積載量制限違反で捕まると、以下のような処分の対象になります。

  • 過積載運転に係る軽トラの使用制限の処分
  • 過積載車両に係る公安委員会による指示
  • 10万円以下の罰金または6か月以上の懲役

上記のような処分や反則金の他にも、取り締まりで積載量超過が確認されると、その場で積み荷を降ろされることになるので十分注意が必要になります。

積載量超過や荷台からのはみ出しをしないための対策

積載量超過や荷台からのはみ出しをしないための対策

軽トラックにおいて、過度の積載量超過しないためには、以下のような対策を行うと良いでしょう。

積荷の重量を測定する

積載量を超過しないための対策として、最も効果的なのは積荷の重量を測定する方法です。

積荷の軽量は、自重計や簡易的な体重計を用いて計測することができます。

最終的に計測した合計と、最大積載量を比較することで過積載になっている可能性を確認することができます。

目視でも重量を確認する

頻繁に軽トラを利用する際には、日々運んでいる荷物の量を覚えておきましょう。

荷台の高さとの対比や、積載物によって沈み込むタイヤの状態を確認して基準を決めると目視でもある程度重量を確認することができます。

余裕をもった荷物運びの計画を組む

急な遠征や、引っ越し、ごみ処理など急に沢山の荷物を持って移動する際に、効率を重視するあまり積載物が超過してしまうことがあります。

事前に計画的に荷物の移動を行ったり、不必要な荷物は積まないようにするなど余裕をもって活動すると良いでしょう。

固定具で荷物を適切に縛る

軽トラは、荷物を手軽に大容量積むことができます。

その為、荷台の上に乱雑に荷物を置いたりすることが多いので、不安定な状態で放置されている場合もあります。

不安定な状態で走行すると、走行時に荷崩れを発生させて荷台からのはみ出しを誘発させることもあります。

その為、荷物は固定具などを利用して容易に動かないようにしっかりと固定する必要があります。

固定を疎かにすると荷台から荷物がはみ出し、そのまま落下する恐れなどがあるので安全走行に支障をきたす可能性があるので十分に注意が必要です。

荷物の重心のバランスを安定させる

荷物のはみ出しを防ぐには、荷物の重心バランスを考えて荷物を置くことが重要です。

起きやすい場所に荷物を配置していくのではなく、パズルのように大きいものと小さいものを嵌め込んで左右の重量バランスができるだけ均一になるように配置する必要があります。

バランスよく配置することで、荷物の荷崩れ防止にもなると共に、はみ出し防止につながります。

積載量の制限を超える場合は申請が必要

積載量の制限を超える場合は申請が必要

軽トラで荷物を運搬する際に、荷物が分割できないなどの理由で最大積載量を超過する恐れがある場合には、事前に「制限外積載許可申請」を出発地を管理する警察署や交番に提出する事で、一時的に条件付きで積載超過が認められます。

制限外積載許可申請方法

  • 地域により異なる恐れがあるので、都道府県ごとに許可条件を確認する
  • 必要書類を準備する(一例:制限外積載許可申請書、車検証・運転免許証の写し、運行経路を示す地図、積載物の重量・形状・寸法が確認できる図面等)
  • 出発地を管轄する警察署や交番に書類を提出して許可申請をする

許可が下りると、荷物に関する最大積載の制限が緩和されて運搬することができます。

運搬できる荷物の制限が緩和されるとはいえ、自由に基準なしに荷物を積めるわけではありません。

制限外積載許可時の上限値

長さの制限荷物のはみ出し部分が自動車の全長の5/10以内であること
高さの制限荷物の積載時の高さが4.3m以内であること
幅の制限積載物全体の幅が3.5m以内で、軽トラの幅から1m以内(左右で0.5m以内)であること

最大寸法を超過する場合には、周囲から確認しやすい位置に表示板や赤旗を掲示して安全性を確保した運行を行いましょう。

効率よく荷物を最大積載するためには荷台のカスタムが良い

効率よく荷物を最大積載するためには荷台のカスタムが良い

軽トラに荷物を積載する際の最大の欠点は、屋根が無いので雨に濡れる恐れや効率よく高さを活かした荷物の積載をすることができない点にあります。

単管パイプなどを用いて、荷台にDIYを行いカスタムする方法などもありますが、強度面での不安要素や荷台の制作に慣れた業者が施工しないと車体にダメージをあたえる事に繋がります。

Lanpsを設置することで最大積載量の基準が明確になる

Lanpsは、軽トラの荷台にアルミ材を使用した専用ボックスを設置します。

これにより、不用意に高さの制限を超過することが無くなります。

また、3面のパネルがフルオープンするのでどの面からも効率よく荷物を積載することができます。

軽トラの縦横の幅を十分に活用することが可能で、天候に左右されない荷物運びが可能になります。

まとめ

軽トラの荷台の積載量制限や、最大積載量、積載超過しないための対策について解説しました。

軽トラの荷台は多くの荷物を運搬できる一方で、積載量を超過すると事故の際に被害が拡大したり、走行が不安定になるケースや荷物が落下する恐れがあります。

安全に荷物を運んで運転するためには、積載量を守った走行が必須です。

Lanpsを利用すると気軽にDIYをすることができるので、軽トラの荷台を効率よく荷物を積むことができる空間にすることができます。

最大積載量のルールを守り、ご自身の思い描く軽トラにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。

より便利に、よりカッコよく
趣味も仕事も楽しめる
あなただけの軽トラへ

この記事を読んで少しでも軽トラの荷台の
カスタマイズに興味を持たれたら
まずはランプスへご相談ください!

この記事の監修者

株式会社Lanps 代表 林 広幸

商用車・趣味用の車を問わず両方で役立つ軽トラを、「さらに快適に使用したい」や「機能性を向上させたい」という思いから、最適なユーティリティーカーゴボックスを開発。
お客様にニーズに合わせたご提案を行っています。